
九月と七月の姉妹
デイジー・ジョンソン 著
拝読。
支配的な姉セプテンバーと
隷属する妹ジュライ。
いびつな関係で成長するが
セプテンバーの死後
ジュライは彼女の死を受け入れられず
自分の中にセプテンバーを抱えて
混乱とともに生きている。
他者と自分の区別がつかなく
自分のしたことなのか
姉のしたことなのかが分からない。
ホラーなのかといわれれば
そうかもしれない小説。
あれ、もしかしてセプテンバーって
いないんじゃないの?と
思わせながらもなかなか
決定打に至らない書き方で
ハラハラしながら
読み進めました。
マン・ブッカー賞の
最終候補になったこともある
作家だと新聞で紹介されていたのですが
翻訳物はこういうきっかけでもないと
手に取ることがないので
いい出会いでした。
二人を産んだ母親の物語も
並行して書かれますが
理解しがたい子供を生んでしまったことで
苦悩し疲れ果てるさまが
こっちも辛くなります。
果てしない閉塞感。
DJ KAZURU
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