戒厳令下の新宿菊地成孔のコロナ日記
先日コンサート&トークショーに
行った流れで、書籍も拝読。
コロナの話は自分が罹患したときの
経緯を綴ってるくらいで
日常のあれこれを書いた
ファンクラブ向けの日記ブログから
抜粋したもののようです。
まず思ったのは
なぜどうでもいいことを
冗長な文章で書くのかなあ、ということ。
内容のないことほど
修飾たっぷりに書くのが彼の
スタイルなんだと
お見受けしました。
パッと見、これが手練れの文章に
見える人もいると思うけど
それは騙されて…かもね。
煙に巻くってやつ?
あと、食事の話がよく出てくるんですが
驚くほどたっぷりの肉料理を
オーダーしてるのに
ワインはバイザグラスで、とあって
え?って感じ。
更には
おー、このグラスサービスのディケム
きっと若いヴィンテージだろうけど…って
グラス売りのディケムが
そこそこのヴィンテージのワケないでしょ。
あとディケムってありきたり過ぎない?
いいワインも飲んでる
描写が出てきますが
いわゆる有名ワインばかりで
こういうチョイスだと
面白いテーブルにはならないんだよね。
店からすればありがたい客だろうけど
なんか、自分であれこれ飲んで
地味だけどいいワインを見つける
みたいなことでは無さそうなんですね。
とにかく、一言で言えば良いところを
10も20も言葉を足し算していく
文章にどっと疲れました。
彼の文章が人気あるとしたら
まったく本を普段読まない人ではなく
少し読んでる(いっぱい読んでるわけではない)
層にウケるのかな、と思ったんだけど
どうだろうね。
とはいえ
高島父と息子たちの
ファミリーコンサートで
高島父が
「親の七光りの息子の伴奏をさせて
プロの皆様に申し訳ない」を連発し
菊地氏ら
バックミュージシャンたちを
それはそれは手厚くアフターで
もてなした、というエピソードは
面白かったです
(昔、勘三郎が勘太郎を罵倒しつつ
「三味線聞いて動けばいいんだよ!
三味線さんはちゃんと弾いてくれてるんだから!」
と怒鳴ってたドキュメンタリーを思い出した)。
あと、彼が解散興行で
集客しない主義というのは
気に入りました。
私も、辞めるといって
客集めるの大嫌い。
いつものように
ステージやって、フッと
辞めれば良いんです。
DJ KAZURU
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