Tokyo Film Festivalにて。
これが完璧な
鏡獅子というものなのね。
小津安二郎 が昭和10年に
日本公開はしないという条件で撮った
菊五郎の鏡獅子
ようやく観ることが出来ました
ありがとう東京映画祭
@角川シネマ有楽町。
ざっとした六代目菊五郎 の
プロフィールのあと
歌舞伎座の風景があって
鏡獅子といっても
省略版の歌舞伎座公演を
おさめた形なので
20分ちょいしか無いの本当に残念、
なんかあっという間に
終わっちゃったーっていう
印象。
映像は4Kなので確実に
当時よりきれいに見えてるはずで
実際菊五郎のバランス感覚に
終始圧倒されました。
音楽は最初
お囃子がかなり大きく聞こえて
三味線と唄は小さめに聴こえました。
段々慣れてきたけど
普段舞台で耳にする
音響とはだいぶ違いました。
同時上映は
長屋紳士録 だったのですが
まあ、日本人の良いところを
凝縮したような
良い話です。
戦後たった二年の
東京には親を亡くした
子供がわんさか転がっていたことでしょう。
そして彼らを利用してた
大人も少なくなかったはずですが
この映画には
淡々としてるようで
人情深い人しか出てきません。
お伽噺のようですらありました。
終わったあと拍手するのって
映画祭 ならではなのかな。
そんな自分も鏡獅子のあと
大きな拍手をしてしまいました。
オープニングに
ヴィム・ヴェンダース が
語る映像がありまして
小津が欧米でなかなか公開されなかったのは
アメリカンドリームの真逆だから
みたいな表現していて
うまいこと言うな、と。
DJ KAZURU
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