
芸談は語りたくないと
言ってたらしい菊五郎の
聞き書き
「艷やかに」尾上菊五郎
小玉祥子 著、拝読。
序文で菊五郎自身も書いてるように
自分が子役の頃は
明治生れの役者がいっぱいいて
煙管の扱い方、女郎屋での
遊び方なんかが体に染みついてる
人たちに囲まれてたわけですよね。
世代的にも恵まれてるというか
江戸の香りに触れられた
最後の世代なんだと思います。
そういう先輩たちから
教えられて育った菊五郎の話ですから
面白くないわけ無いです。
学校時代の仲間とやんちゃした話から
息子の結婚、孫のことまで
聞かれるまま素直に語ってる感じ。
六代目の話も出てきますが
六代目が大きすぎると
跡継ぎが大変、とかいうのは
本当でしょうね。
菊五郎はその名前を受け継ぐにあたっても
いい塩梅のポジションにいたのでは
無いかと思いました。
ところで菊五郎の場合
玉手御前は俊徳丸に
惚れてる解釈だそうです。
これ、それぞれの役者の
意見聞くのが結構楽しみな
私ですよ。
そうですか、菊五郎は
本当に玉手御前が惚れちゃった派かあ。
DJ KAZURU
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