東京国立博物館平成館にて
開催中の「やまと絵」展へ。
四期に分けての開催ですが
和漢朗詠集に的を絞って
三期の初日に行きました。
連日混雑と聞いていたので
開館と同時に入って、まず
ゆっくり、和漢朗詠集巻下、
藤原公任による手の大田切と
藤原行成による安宅切を拝見。
凝った色遣い
地紋のようなものが入った料紙。
大田切は
述懐
慶賀
祝
恋
無常
白
という
いわばハイライトの部分が
見れました(はー、この並び
何度見てもしびれる)。
安宅切は
閑居
のあたり。
まあ凝りに凝った
流行歌本をよく作ったものです。
藤原伊行による
葦手下絵和漢朗詠集もありました。
葦草の絵が入ってるやつで
祝、恋、無常のところ。
自分は藤原道長より
藤原行成より
藤原公任が大好き、と
再確認しました。
私の回り方が功を奏したのか
早く入館したのが良かったのか
サクサク回れて、どの展示も間近で
鑑賞できました。
金銀の料紙に描かれた
源氏物語絵巻、横笛。
ゴージャスなカラーの
寝覚物語絵巻。
源氏物語図扇面もガン見ですよ。
病草紙も話題の作品ですが
マツコ・デラックスかとおもった
肥満の女が面白かった。
西行物語絵巻は細かい線で書かれており
枝葉、木目まで書き込みがすごかった。
住吉物語絵巻は
侘びな感じが素敵でしたね。
一遍上絵巻は踊り見物の様子
厩の様子などひとりひとりの
書き込みが凄かった。
紫式部日記絵巻は
色合いがきれいで、当時はどんな
発色だったのか考えてしまいました。
梵字で構成された伊勢物語下絵や
美しく料紙に描かれた松浦宮物語など
見どころはいっぱい。
鎌倉時代の蒔絵箱もあって
鈍いゴールドに輝いてました。
室町時代になると
蒔絵硯箱ももっと細工が凝っていて
裏蓋の絵が細かくてびっくりでした。
砧蒔絵硯箱、男山蒔絵硯箱
です。
ほかにも数多くの
貴重な昔の絵巻を拝見できて
大満足。
しかし、それぞれが小さいものだけに
混雑時に鑑賞するのは大変なことでしょう。
遠目に見て判るものじゃないし。
美術館は空いてる時を
狙って制すべしです。
グッズも話題でした。
私は
百鬼夜行絵巻の真珠庵蔵から
琵琶の妖怪ピンバッジと
クッキーのみ購入。
クッキー絵柄が素敵。
DJ KAZURU
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