文楽「源平布引滝」
@北千住シアター1010。
このあたりの話って
川本喜八郎の人形が秀逸なNHKの
人形劇の名作「平家物語」を思い出すのですが
斉藤実盛が老人と知れ、かつてゆかりのあった
源氏方に手加減されないよう
白髪を黒く染め勝負に挑んだシーンは
感動的でした(最近再放送で見た)。
今回はその実盛が合戦で
落命する20年(?)くらい前の物語。
源氏の白旗を守った女の一念が
腕を切り落とされても残るという
だいぶファンタジーな
ストーリーですが、どこか
こういうやり取りがあったのかも
しれないねえ、と思うような
うまい構成です。
小住太夫 もはや中堅の貫禄
若手とは言えないなー。
特に低音の迫力よ。
続く希太夫 は線の細さを
必至に克服しようとしてるの
分かります。数年前から比べると
すごく声出てるし
今の精一杯を
やり切っている感。
しかし織太夫の前じゃ
比較されちゃって可哀想かもなあ。
とにかく織太夫✕藤蔵の
床は凄い。
全員がこのクオリティだったら
文楽は大変なことになるよっていう
レベルの高さ。
音の圧がすごいから
色々な感情が伝わってくるし
語りの表現の深さ
カラフルな語りでもう
目が離せない。
ほぼ床だけ見てました。
その後は人形のほうで
玉助さん大活躍。
この話、腕が斬られた
繫がって息吹きかえした、に続いて
子供が母の敵をうった、と
思ったら実の祖父だった、とか
ドラマティックな
人形の流れが多くてホント
飽きさせないいい演目ね。
ところで
毎日ジムで泳いでる私には
小まんの手と足を同時にかく
平泳ぎスタイルが気になりました。
あれはそういう型なの?
あれじゃ進まないよー。
・・・
この日はSNSで知り合った
玉三郎ファンの方が
文楽もお好きということで
始まる前に一緒にお茶しました。
会場の階下にある
ア・ラ・カンパーニュで
フルーツタルトを。
お話してみたら同じ年で
歌舞伎にハマりだした時期も同じくらいで
とっても素敵な方でした。
私の大好きなあんこあられの
國技堂の詰め合わせを頂戴しました。
包装紙もカワイイ!
なんて行き届いた人なんだ
ありがとう!
DJ KAZURU
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