「未解決殺人クラブ」
ニコラ・ストウ 著、拝読。
犯人検挙に至らない事件の
犯人の姿を求めて奮闘する
一般人の話です。
最初に村井理子の訳者あとがきを
読んでしまったのですけど、彼女の
母親が子供の頃に早朝の公園で
どんぐり拾いをしていたら
首吊り死体に遭遇してしまった話が
書いてあって、もうそこから
怖かった!
それはともかく
不幸にも誰かが
殺人鬼の餌食になってしまった場合
警察ももちろん捜査するだろうけど
毎日毎日すべての時間を犯人を
追い詰めるために使って執念を燃やせるのは
身内や知人だったりするんでしょうね。
娘を殺された母親が
インターネットを駆使して
犯人にたどり着く話もありましたが
私も自分の子供が殺されたら
見つけるまで何十年でも
犯人を探すことに執着するでしょう。
それにしても
何十人もの人間を
暴行して殺して…という
殺人鬼がいっぱいいることに
愕然とします。
こういう殺人鬼が野放しになってるがゆえに
大事な人生を奪われた多くの人たちは
もちろん気の毒ですが、その家族たちが
残りの人生を
犯人探しに費やさなければならないというのは
むごいことです。
でもやるけどな。
私も私の大切な人が
傷つけられたらきっと
犯人をこの手で見つけ出すために
人生を捧げるでしょう。
本来なら
さっさと犯人検挙できるような
警察の仕組みがあれば良いのですが
なかなか追いつかないもんですね。
それにしても
行方不明者の数の多いこと
暗澹たる気持ちになります。
自分や自分の家族が
「ジェーン・ドゥ(名無しの権兵衛)」と
呼ばれ身元不明の遺体となることを
想像すると、やはり
魂魄この世にとどまりて、という
言葉が脳裏をよぎります。
DJ KAZURU
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