雪になると言われた
1/13/2024 の八王子J:COMホールで
岡村靖幸を見ながら
世界で評価されるに至った
ジョングクと何が違うのだろうかと考えてました。

昨年末に
突然私の耳を奪ったジョングク。
ジョングクという表記が正しいのか
ジャン・クックなのかよくわからないけど
元BTSにいたjung kookという
韓国の男性アーティストのことです。

未だ韓国アーティストの良さに
ピンとこない私の耳を攫ったのは
「standing next to you 」
という曲。

マイケル・ジャクソンが生きてたら
こんな曲をリリースするのではないか
そんなサウンドでした。

映像を見たらダンスもマイケルを
意識した振り付けになってました。

無駄のない音で人を興奮させる
2023年以降の新しさがあり
そして熱い。

時代は巡って
これが合衆国本丸の
ポップチャートで一位の音なんですね。

白人でもない彼が
マジソン・スクエア・ガーデンに集う群衆に
歓声で迎えられた時のショウもTVで見ました。

その時思ったのが
岡村靖幸なら彼以上に音楽にのって
踊ることができる、ということでした。

雪の八王子ホールで踊る彼は
本当にずーっと歌いながら
音の一つ一つを掴むように踊ってる。

正直ジョングクよりも
遥かに高い能力です、何がって
「音楽を肉体で表現する力」がです
（ライブ会場に来た人しか
このことわかってもらえないのが
歯がゆい）。

そのサウンドがアメリカのトップを
取れるものでないから
幾ら踊れてもダメですか?

じゃあ誰かに書いてもらえばいいじゃない
ジョングクも自分の曲じゃあないし。

私は岡村靖幸ほどの人材が
日本の片隅で完璧なパフォーマンスを
していることがなんか辛いのです。

ジョングクがあんな大勢に
受け入れられる時代になったのに!
アジア人でも非アジア人を
バックダンサーに従えて
天下が取れる時代なのに!

まあそんなこと言っても
どうにもならないかもですが…
岡村靖幸の音楽とダンスは
ジョングク超えと断言しておきます。

八王子では彼お得意の
凝った打ち込みが堪能できる
クラブテイストの腰に来るサウンドで
汗だくになった後、ギター一本の弾き語りで
ユーミンのa happy new year と
あの日にかえりたいを歌いました。

涙があふれるかと思うほどの
寂寥感。

奇しくもユーミン自身が
岡村靖幸を寂寥感のかたまり、と
言ったことがあるのですが
身体が爆発するような
ダンス・ミュージックも
とんでもない寂寥感も
音楽に乗せられることに
改めて感服しました。

ギターだけでこんなに豊かな
音楽ってできるんですね。

ギター一本でも
派手な打ち込みでも唯一無二の存在。

埋もれさせたくないなあ。

DJ KAZURU