正月のNHK生中継で
初日のダイジェストを
拝見して気にはなってたのですが
壱太郎のはもういいかなーってことで
けんけんこと尾上右近の
京鹿子娘道成寺を観に
歌舞伎座幕見へ。
指定席になってから初めてだけど便利になったよね。
相変わらずマナーの悪い
老人はいるけど。
右近の娘道成寺は
マズイ点は見つからないというか
仕上がってるんだけど
スポーツっぽいっていうか
心震えるものはなかった。
全体的に歌舞伎座のサイズに
合った大きさだし
「恨み恨みてかこちなき」
からぱっと表情が体全体で変わって
「つゆを含みし〜」
になるところも上手かったけど
それだけっていうか。
引抜きはめちゃくちゃ
上手かったです。
後見さんの技術が高くて
こういう引抜きなら安心して見れますわっていう見本のような。
まあ、遠目のオペラグラスだし
前の方で見たら印象変わるかも。
長唄は巳太郎✕勝四郎以下
壱太郎バージョンとほぼ同じだったけどこの日は
勝四郎の息子はいなかったな。
巳太郎さんの速弾きさすがね。
右近が着替えてるときは
山台を観察してるから気の抜ける瞬間が無かった。
杵巳派は代々
歌舞伎のバック演奏をする
流派なので、巳太郎さんのように
バッチンバッチン当てて弾く
奏法を意識してやってるそうです。
先代家元のときは
女性のお弟子にもそういう
弾き方を指導していたそう。
今女性の杵巳の演奏で
そういうことないですけどね。
さて、極めつけといえる
映像が拾えました。
歌右衛門の娘道成寺なら
完璧オブ完璧です。
これが心掴まれる
舞踊というものなんですね。
すべてにおいて神経が行き届いてる
道成寺という物語の世界の人に
なっている歌右衛門です。
DJ KAZURU
Add A Comment