
「くらべてけみして
校閲部の九重さん」
こいしゆうか 著、拝読。
コミックエッセイですが
新潮社の校閲部をモデルに
校閲とはなにかを教えてくれる
面白い本です。
私はアルバイトで
某出版会にいたことがあって
そこで印刷のミスをチェックすることを
少しだけしてましたが
校閲ではなく文字の間違いを
見つけるだけでも大変なわけです。
プロの校閲は本当に知識が求められるし
責任重大ですよね。
若い頃、赤の入れ方をかじっただけの
私などでも(いまや)小説を読むときに
登場人物の年齢が文脈上で
辻褄合わなかったりすると
校正はなにやってるんだ、といらつくし
誤植なんかあろうものなら
アホかと思います。
小説でもなんでも気分良く読むためには
内容も文字も間違いがあっては
いけないわけで、新潮社が
100年先に本を残すために
50名もの校閲部を残し続けているというのは
素晴らしいことです。
ところで
校と閲の字が
校べる、閲する、つまり
くらべて、けみして
という意味だということを
知りませんでした。
照合して誤りを正し
意味を確かめる。
いい言葉だ…。
DJ KAZURU
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