ピーターグリーナウェイ
「数に溺れて」
drowning by number
イメージフォーラムにて拝見。
1988の映画ですが
高校生のとき
「英国式庭園殺人事件」を
見て以来、好きになり
他にも何作か見ているのですが、今回
ようやく未見の「数に溺れて」を
リマスターで見ることができました。
静物画のように
配置された果物。
シンメトリーに並んだ人間。
羊の群れ。
ニシンが打上げられた海岸。
独特な光と影。
あー、これこそ
グリーナウェイの世界です。
どこを切り取っても
絵画のように計算された配置は
今思うと歌舞伎っぽいですね。
ストーリーは夫を次々に
溺死させる女たちが
検視官を取り込んで
最終的に皆で水葬…
そんな感じですが
どうでもいいっちゃどうでもいい。
マイケル・ナイマンと
彼の楽団の生み出す
圧倒的に美しい音楽と
モーツァルトも入ってたかと
思いますが選曲の良さ。
ヴィヴァルディぽい
弦楽の曲も良かった、たぶん
古典をリアレンジしてる。
美しいストリングスに耳を委ね
絵画のような映像に
溶け込むひとときは
得難いですね。
DJ KAZURU
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