神尾水無子 著
「我拶もん」拝読。
深川芸者と駕籠舁き(陸尺)という
江戸の花形が大名家と
関わっててんやわんやする話。
紗久楽さわの装画に惹かれて
手に取っただけですが
大水で深川が壊滅する展開には
ハラハラしてしまいました。
災害で何もかもなくす
大事な人を失う
未来が描けなくなる、というのは
現代でも同じですからね。
このところ地震続きの
わが国ですから、もうこういうことは
身にひしひしと感じます。
簪一本残して
水に飲まれた妹分の命を背負って
「深川の仇討ちだ」と
意気込む芸者の強さに
クラッときます。
DJ KAZURU
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