千木良悠子 著
「はじめての橋本治論」拝読。
橋本治大好き人間による
橋本治の読み解き。
橋本治が大好きだった
人形浄瑠璃を用いて
読み解く部分もあって、しっかり
研究されているという印象。
私は橋本作品の小説では
「蝶のゆくえ」に収められた短編
「ふらんだーすの犬」が好きなのですが
久生十蘭「母子像」にからめて
橋本治の「ふらんだーすの犬」を
読み解くあたりは特にドキドキしました。
これは単なる無責任な母親による
子殺しの話ではなかったのです。
「日本幻想文学集成12久生十蘭」
の解説も読まなけれければならないな。
未読の「草薙の剣」も読まなくては。
だって妹背山婦女庭訓の山の段の
舞台美術がイメージソースなのでは、と
書いてあるのよ。
しかし千木良悠子という人は
橋本作品が好きでたまらないところから
ついには
義太夫狂言も勉強したわけですね
橋本治もこんな人に論じてもらえて
嬉しかろうと思います。
DJ KAZURU
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