今月のクウネルにグルメ会計士「ドミニクおじさんの
ビストロ手帖」なる企画がありますが、単なるビストロ案内に
とどまらない精神論にいちいち頷いてしまいましたので
一節だけではありますが引用してみます。
《「選ぶ」というのは
訓練によって身に着く習慣であり美意識だ。私は5歳の時から
明日着る服を前夜に自分で選ぶようにしつけられてきた。
最初は手探りだが、いつしか格子のシャツと縞のズボンは
合わないなと分かってくる。自然に、もっと美しい組み合わせ
自分にとって気持のいいものを選び取るようになっていくんだ。
私は確かに人より要求が激しい人間だが、これはひとつの
生き方のスタイルであって、わがままではない。》
レストランではある程度のメニューがあるわけで、そこから
どうやって「選択」して流れを「構成」するか
更にはワインの合わせでディナーを最高に満足出来るものに
するのか。これはまさに「訓練によって身に着く
習慣であり美意識」。
自分は大食漢で支払い能力もあるから
という理由で、目についたものを
片っ端からオーダーしてしまうというのは、スタイルのなさの
証明に他ならないわけです。
数え切れないほど溢れている音楽の中から
何を選んでどう組み合わせるかという作業をする
DJに求められる美意識と実に近い、いや
殆ど同じといってもいいでしょう。
(DJ KAZURU)
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