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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

Fluctuat nec mergitur

「たゆたえども沈まず」
原田マハ 著、拝読。

ゴッホについては
生きてる間に評価されず
不遇で狂気の画家という
イメージしかありませんでしたが
画商で、彼の生活を支えた
弟がいたのですね。

この小説はそこを踏まえて
パリで画商として活躍した弟が
日本人画商たちと出会い
浮世絵に心酔するゴッホとも
深い絆が生まれていくという話。

1800年代の後半に
日本人がフランスに乗り込んでいって
美術品を扱うというのも
なかなか大変なことだった気がしますが
登場する林忠正は実在の美術商だったんですね。

フランスで当たり前に他の美術商や
画家と渡り合って、浮世絵ブームが
来た時は第一人者として活躍したわけですから
すごい人です。

個人的には林忠正の伝記を読んでみたいな。

それはさておき
そういった日本人とゴッホ兄弟が
出会っていたら、という話は
夢が膨らみますね。

絵画とはこうあるべし、と
セオリーのようなものに縛られていた時代に
印象派というものが否定されつつも、ようやく
人びとの心をつかみかけた時代に、更に
先の表現をカンバスに求めた
ゴッホの世代の苦悩というのは
精神を病むほどのものだったのでしょう。

弟の支えがあったといっても
まるで世間からは評価されないまま
37歳で自死してしまったのですから。

そこから間もなく弟も具合が悪くなって
死んだというのは知りませんでしたが
今現在取引されてる価格を思うと
この兄弟の苦労はなんだったのだろうかと
切なくなります。

原田マハは
ゴッホのように恵まれなかった人にも
きっと才能を感じて応援していた人は
「目利き」のなかにいたはず、ということを
書きたかったのでしょう。

ところでゴッホといえば
耳を切ったという事件が有名ですが
あれは耳たぶの先を切っただけなんですね。
ざっくり切ったというイメージあるよねー。

DJ KAZURU


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