梶山季之
「犯罪日誌」拝読。
1970年前後に発表された
短編を集めたものですね、また
日下三蔵編、に期待して
手に取ってしまいました。
こういう愛ある編集者がいるって
本好きにはありがたいですね
彼のおかげでいくつもの
名著が蘇りました。
これはめちゃくちゃ時代を感じる
内容でした。
若い娘が田舎から就職で出てきて
悪い男に引っかかって
身を落とすんだけど、頭働かせて
復讐を企むとかね。
そういうの他の作家でもこの時代の
ミステリーに多いんですよ。
しかし
50年、60年まえだと
情報もないし、東京に出てきた瞬間
甘言をもって近づいてくる男に
頼りたくなってしまう女性は
多かったんでしょうね。
梶山季之は純文学を志すも
いわゆるトップ屋として活躍。
ルポルタージュにライターを
組み合わせて
ルポライターなる言葉を作ったのも
彼なんだって。
ものすごく深みのある小説って
わけではないけれど
昔の流行作家のものもけっこう
面白く読めるんですよね。
DJ KAZURU
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