シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
高殿円　著、拝読。

サロンクリスティの課題図書に
なっていたので、イブニングティーの
メンバー4名全員で読むことに!

というかテーマを紹介したら
すかさず購入して
イブニングティー当日までに
読む勢いの皆様すごくない?
さすが国文科の同級生たち、感激。

ミステリー古典の登場人物
ホームズとワトソンを現代の
ロンドンに住む女性に置き換えて
だからモリアーティもみんな女性。
ハドソン夫人に至っては人工知能。

それぞれの性格や背景は
そのままなのでパスティーシュとして
軽やかに楽しめますね。

ライトノベルっていうと
語弊あるのかな?でもライトに読める
楽しさと、ホームズシリーズへの
敬愛が伝わってきて好感触です。

高学歴でありながらドラッグストア勤めに
甘んじている犯人は、成功者の女性を
狙うのですがタンポンに毒を仕込むという
女性でなければ見抜けない犯罪を起こすのでした。

その犯人も巨悪に操られており
むしろホームズの戦うべき相手は
そちらなのですが、それは続編を
待て、という感じかな。

文学ってあまりこれから出てくるものに
期待してないんだけど
昔で言う中間小説みたいなものは
面白いものが出てくるかもですね。

戦場を経験してきた
軍医の実感として
死体はちっとも怖くない
怖いのは生きてる人間、という
台詞が出てくるのですが、同感ですね。

昔葬儀のアルバイトをしていた時に
同じ様に思ったものです。

理不尽な要求するのも急に怒り出すのも
みんな生きてる人間よ…。

DJ KAZURU