YUKO「Timba Para Mi Buda」
今回は番外編になります。
まずは曲を聴いてもらうとわかると思いますが、
ちょっと日本語なまりのスペイン語かな?
と思ったあなた、正解です。
彼女は生粋の日本人。
日本に来日した初めてのキューバ人
ダンスインストラクチャーの一人、
タンヒン・フォン・マトスの奥さんとして
キューバに移住したYUKOさんは、
現地でプロ・ダンサーとしてスタートし、
その後アフロ・キューバン系の
ボーカリストとして活動。
いくつかのバンドに参加後、
サンテリーアのCDを発表し、
2020年にこのアルバムの発表となったのです。
何が凄いことなのかというと、
アルバムに参加したメンバー達。
前回「これから聴くティンバ」で
紹介したクリマックスをはじめ、
アレキサンデル・アブレウ、ロランド・ルナ、
ヘルマン・ベラスコなど、
超トップ・ミュージシャンがずらり。
そしてプロデュースはイサック・デルガードや
アダルベルト・アルバレスも手掛けた
名手ホアキン・ベタンコー。
どのくらい彼女のアーティスト力が
評価されているのかは、
この参加ミュージシャンからすると
我々の想像を超えているレベルと言えます。
前回はクリマックスにSINGO君が
参加していることを書きましたが、
YUKOさんのことを会報で紹介しなければと考えて
番外編になりました。
曲はアルバムに収録されている「Timba Para Mi Buda」。
日本的な画像も入っていて、ありがちな展開ですが、
サウンドはなかなか良いティンバになっています。
ダンスの写真は、
私が以前行ったイベントにYUKOさんが遊びに来てくれて、
記念に踊っていただいたときのショット。
当時は、日本人の女性で最もキューバンダンスの
上手な人という認識でしたが
今やキューバ音楽界でもちょっと名の知れた
ボーカリストになっているようです。
まさに日本とキューバのかけ橋となっている存在といえます。
(福田カズノブ)
Add A Comment