新橋亭で購入した
広式大月餅栗子。
大きいのにさらっと食べた
自分が怖い…。
・・・
深作欣二の1982年の映画
「道頓堀川」を
最近観たので、流れで宮本輝の
原作も読み返しました。
映画は宗右衛門町の
珈琲屋に住み込みで
働いている苦学生が中心に
描かれましたが、原作では
珈琲店のマスターの人生に
焦点を当てています。
占い師に「一家離散する」と
言われて、そのとおりになったあと
戻ってきた妻とよりを戻すのですが
受け入れる気などないのに
受け入れてしまう男の
優しさ、というより悲しさを描くのが
本当にうまい。
大阪の中心部の
ビリヤード場や珈琲店というのは
宮本輝の自伝的小説にも
よく出てきて、彼に染み付いた
大阪の匂いがこっちにも
伝わってきそうです。
昭和40年位の話ですから
外国人も少なく、むしろ
戦後を引きずっていた人が
多かった大阪ですね。
私も数年暮らしていたので
東京とは匂いが違うって
感覚は分かります。
繰り返し読みたい一冊。
DJ KAZURU
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