ボデギータで「とことんキューバ音楽」というトークイベントを
主催していたキューバ音楽研究家の
高橋研二さんが先日亡くなられました。
私のキューバ音楽の興味をさらに深くいざなってくれた
師の1人です。
研二さんに初めてお会いしたのは30年くらい前のこと。
ある会議室で「コンフント・ルンババーナ」を聴くという
イベントを開催されていた時のことです。
そこで聴く音楽や興味深いお話、そして見たことのないCDの数々に
とてもわくわくした記憶があります。
その後は「エルスール・レコード」や
「日本キューバ友好協会のイベント」
「キューバ・バンドの来日コンサート」
でたびたびお会いして音楽の話をさせていただきました。
膨大であろうと推測されるコレクションからの知識は素晴らしく
今になって思うと書籍に残しておかなかったことが
とても悔やまれるところです。
竹村淳さんや故中村とうようさんと同世代。
日本でのキューバ音楽の愛好家、研究家としては
アマチュアNO1でした。
思い出すのは、ローロ・マルティネスが
バンボレオのラサロバルデスのアレンジで歌ったCDを
私が研二さんに紹介したときのこと。
「福田君、驚いたねえ」と笑顔で嬉しそうに語っていたことを
今でも思い出します。
さらにハウステンボスに
ローロ・マルティネスが来ていたことを
伝えるとぜひ行かなくてはと喜んでいました。
ソンの研究家でありながら、川崎チッタで行われた
「チャランガ・アバネーラ」初来日コンサートでお会いして、
「いいバンドだねえ」とにこにこして
喜んでおられていたことも思い出します。
高橋研二さんは、
まさに、とことんキューバ音楽を愛した人生だったと思います。
ご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。
福田カズノブ(2024.8.5)
Add A Comment