「勝手にしやがれ」は
何度も観てる映画なのですが
また観ちゃいました。
最初見た時
こんな男がフランスには1960年に
いたのか、と
ジャン=ポール・ベルモンドの
存在感に圧倒されたものです。
ゴダールの映画ですけど
ベルモンドなしには成立しなかったでしょう。
映画が始まって
早々に車を盗んだベルモンドは
開始5分で警官殺しになってます。
背後には
マーシャル・ソラールの不穏でクールな音楽。
逃走中も深刻さはなく
街をフラフラ。
彼にとって嘘と盗みは息をするようなもので
女に甘言を吐きつつ財布から金を失敬
食事に行く前もトイレに居合わせた
男から強奪。
誠実さのかけらもないし
女が「妊娠したっぽい」といえば
「用心しないからだ」と返答するような男。
しかし彼はあらくれではないのです。
粗野にしてエレガント。
最高に洗練されていると言っても良い
だから女が惚れてしまう。
こういう人物像と振る舞いに
影響受けたのが
「傷だらけの天使」の
ショーケンだと思ってます。
あれも格好良かったな。
親指で唇を拭う仕草は
ベルモンドのお得意ですが
ショーケンもやってました。
ラスト・シーンでジーン・セバーグも。
DJ KAZURU
Add A Comment