母校で
平野啓一郎の講演が
あるというので同級生を誘って
行ってきました。
予想よりも大勢
集まっててびっくり。
当初、平野啓一郎氏の書いた
三島由紀夫の評論本を
熟読の上、当日は
舌鋒鋭い質問でもしてやろうと
思ってましたが、この
三島由紀夫本、20数年かけて
書かれただけあって
俯瞰して三島の人生と作品を
深く見つめ精査した内容の
ご著書に
ついていくのに精一杯
とても質問するレベルに
私は達しないまま当日を迎えました。
講演内容は
書籍とかぶる形だったので
事前予習したおかげで
分かりやすかったのですが
なにせ三島作品を再読しないことには
始まりません。
三島の天皇論にもかなり
突っ込んでいたので、ここは
しっかり心に留めながら再読したいところ。
詩人の高橋睦郎氏は
今回の会場で
唯一三島本人と接点のあった
人物として最後に
発言しましたが、やはり
天皇についてどのように
考えを持っていたかは
残された人間が考えて
まとめていかなくては、と
おっしゃっていました。
近年芥川賞作家の中に
九段理江、中村文則
田中慎弥など
三島好きを公言する作家も多く
生誕百年も近いこの時期
色々な議論が交わされそう。
佐藤究の「幽玄F」なんかも
三島の豊饒の海あっての
作品ですしね。
逆に
池澤夏樹と町田康は
全く良さが分からない、と
言い切っているという
話も出ました、ちょっと
それはそれで分かる気が…
二人共身体性の高い
作家だからかな、想像ですが。
今回のナビゲート役が
教授の井上隆史だったので
大江健三郎論にサインを
もらってきました。
私の在学中には近現代に
強い教授は少なかった気がするので
いいですね羨ましい。
チャペルでお祈りタイムも。
暑すぎて散策はあまりできなかった。
DJ KAZURU
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