歌舞伎座幕見
「摂州合邦辻」へ。
菊之助の玉手の拵えが
匂い立つようで、花道から
出てきただけで合格!って感じ。
片袖を被ってるんだけど
ちょうど髪飾りがあったら良いと思うような位置に紋があって
映えてました。
摂州合邦辻は文楽だと
もっと動きがあって
面白い演目という印象だけど
なかなかイジイジしてる
話ですね。
浅香姫に髪掴んで
引きずり回すところもないし
俊徳丸にいたっては
目があくまでほぼじっとしてるだけ。
愛之助のセリフもっと
聞きたかった。
米吉の浅香姫はばっちり
本当に愛らしい。
そして葵太夫が立派な
義太夫で支えてました。
玉手の恋心が真実か否かは
印象で分かれるとこですが
19かハタチである玉手のこと、
例えばガチ恋だったとして
俊徳丸と浅香姫の仲を
割きようもないとしたら
俊徳丸の業病を治す名目で
我が身を捧げる手段として
そもそも毒を盛ったとも考えられます。
だって自分のために
命を捧げた女がいたら
俊徳丸も一生忘れるわけに
いかないだろうよ…そんな
形で相手にとって大事な女になるという
成就の仕方もあるのでは。
命と引き換えでも…
DJ KAZURU
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