鈴木涼美の
「不倫論」拝読。
ベッキーに始まる文春砲の
あれこれや、映画、小説で
描かれた不倫の例を挙げて
つらつら…というやつで
驚くような新説は無かった。
もっと独自の面白い
見解を期待したのだけれど。
彼女は既婚男の不倫相手として
選ばれる側であることが
多かったようで、男というのは
みな不倫のチャンスを狙っているように
思われるらしいですが、そういう男
ばかりとも言えません。
勉強して仕事をして
ある程度のキャリアを積んだ女性の
居所としても、不倫の女というのが
あるらしいですが、誰かの妻になれば
専業主婦にならないとしても
家事育児という手間が増えて自分の
仕事に差し障るのだから、実は
2号の道ってのはキャリア女性に
大きく開かれてたんですね。
不倫というのはバレた時に
あの女なんか性欲のはけ口だけの
なんの取り柄もない女なんだと
ビシイ、と言えるかどうかが
成功の分かれ目だそうですが
まあ、そうかもね。
なぜ男は
不倫相手の美点を正妻の前で
並べ立ててしまうのでしょうか…
バカだねえ。
恋愛気分なんでしょうね。
正妻が雑事を一手に
引き受けることで成り立つ恋愛。
それはともかく
不貞の罪で投獄された、舞踊家
吾妻徳穂の話が出てきましたが、これは
興味深いな。
いずれにしても
その不貞によって大いなる芸術が
完成したとか、名作が書けたとか
そのくらいのお土産があれば
世間も当人たちも納得するんじゃないかと
思うのが不倫ですね。
DJ KAZURU
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