ダウントン・アビーという
英国貴族一家を描いた
ドラマがあるのですが、その
衣装に特化した
豪華本。
「ダウントン・アビーのコスチューム」
by エマ・マリオット
さすが7千円ごえの大きさ。
内容も充実。
大きすぎて読みづらいー。
ドラマ初回に描かれた
1912年のイギリスは
コルセットの不自由な
ドレススタイルから徐
解放される時代で、貴族なら
パリのオートクチュールで
ドレスを作ることもあるし
また
ファッション雑誌を眺めることも
あったそう。
そして戦争が始まると
また変化する、そういう
ファション過渡期というべき
時期だそうです。
このドラマシリーズの
衣装は、そういった時代に
忠実に、かつそれぞれに
キャラクターの印象を
はっきりさせるということを
守り抜いて用意されたということ。
本物のヴィンテージは
ドラマ人気とともに
入手しづらくなり、制作側も
どんどん作業が増えたんだとか。
階上の貴族スタイルも
階下の執事やメイドスタイルも
どちらも素敵。
階下の人々の服も
お洒落なレースがついてたり
けして貧相ではない。
女性らしいラインを
見せつつ、たっぷりの
布を使った凝ったディテールの
ドレスは私の大好物。
このスタイルが
2020年にも流行っていたら
よかったのに。そうしたら
私ももう少し洋服を
楽しめたでしょう。
帽子、額飾りも
魅力的。
家を切り盛りする
使用人の長であるMrs.ヒューズの
腰に鍵がいくつか下がっていますが
これはシャトレーヌという器具なんだそう。
ふむふむ。
もちろん男性の
ジャケットスタイル
白いタイの食事の時の
スタイルも隙がありません。
個人的には
こういうスタイルを
着てみたい。
今は売ってないドレスだし
誂えるのも難そう。
イギリスの身分格差社会が
洋服を発展させたことは
間違いない。
もちろん
一部の貴族だけが豊かというのは
よくない状態だけど、
この文化だけは100年すぎて
振り返ってみれば
どうしょうもなく愛おしい。
素晴らしい文化だと
思ってしまうんです。
DJ KAZURU
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