甘い汗
ずっとDVD化されてなかった
作品、買っちゃった。
体を張って
家族を15歳から養い続けても36歳になれば
男を振り回すどころか
振り回されて稼業も上手くゆかず
毎日を
酒で紛らわす京マチ子の
消えそうな美しさが絶品。
水木洋子脚本、豊田四郎監督。
佐田啓二はゲス役だけど
素晴らしい。
1964年の作品だけど
ちょっと前の日本で
よくある話だったという感じもする。
人を騙して生き抜かないと
生きていけない世界で
結局女が踏みつけられるつらさ。
最初の方
京マチ子が妾におさまろうと
画策するシーンで
壁中が棟方志功?
の旅館が出てきますが
すごい迫力。
昭和30年代の
男女で使う旅館て
ああいう独特のインテリアだったのかな。
それにしても
俺は女が裏切らない限り
2号3号4号も面倒は見てやる、とは不遜なオッサンだったね。
どーせ悪いことして儲けた金だろうよ。
最後は
娘に見限られ、孤独の中
端唄をつぶやくように
唄う京マチ子。
歌詞はこんな感じ。
エー 奴さん どちらへ行く
旦那を お迎えに さっても寒いのに 共ぞろい
雪の降る日も 風の夜も サテお供はつらいネ
いつも奴さんは 高端折り
それはそうかいなあえ
予告編がありました。
もうちょっと
いい編集あっただろうに
センセーショナルな
エロスを優先させたかった
当時の事情かな。
DJ KAZURU
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