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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

「ナチュラルボーンチキン」が
傑作だったので、またこの話
してしまうけど、主人公の
45歳女性が、子供に対する嫌悪感を
持っていて、その
根源の説明が面白かったのです。

彼女は

「この嫌悪はある種の人々に
日常的に感じている嫌悪と近い」

それは

「おじさん」

だと言う。

年齢ではなく、例えばそもそも
感じが良く物の道理を理解して
察しのいい若者も
数年で権力と金への欲望から
つまらないおじさんに変貌することは
よくあるのだ、と。

同僚に対しても
結婚相手に対しても
偉そうな態度を取る
トキシックマスキュリニティを
手にしていく過程がおじさん化である、と。

この中でも
インテリ、LGBTQ+や人種血縁で
マイノリティと差別されてきた人や
大病した人は闇落ちしにくいが
弱者の気持ちを鑑みる必要に
駆られたことがない人ほど
話の通じないおじさん化しやすい。

わかりみがすぎる。

おじさんは
レストランやコンビニとか
どうでもいいことでキレる。
電話の声がうるさい
電車で足を組むな、と
キレる。

「些末でどうでもいいことで
キレるんです。それで、それは子供も
同じなんです。
切り分けられたケーキにイチゴが少ないとか
ウンコ漏らしたとか、ジュースが飲みたいとか
おもちゃ取られたとか、靴下を自分で履きたいとか
そういうどうでもいいことで泣くんです。
だから、その価値観の違い
キレるポイントの分からなさが与えてくる
ストレスという意味では
おじさんと一緒で、だからこそこの嫌悪感は
おじさんに対するそれと似ているんだ、と
いうことに気づいたんです」

明快ですね。

こにあとも彼女の持論が
展開するんですが、いやあ
よくここまで言い当てたもんだと
感心した次第です。

一見個人的な体験に思えることも
社会的な構造や問題に結びついてることは
とても多くて、自分のストレスの根源は
社会のありようが良くないからってことが
多いわけです。

そんな意味でも
金原ひとみ作品は「今を生きる小説」
という感じがします。

DJ KAZURU


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