先年の暮は
忠臣蔵関係の映画を
TVで連続放送したので、その
消化に正月までかかりました。
昔は3時間とか4時間の
長い尺で忠臣蔵映画を作っていたので
見る方も一苦労です。
とはいえ、話はだいたい
観客も知っていたでしょうから
今新作の3時間の映画を見るのとは
違う感覚だったと思われます。
さて、古井戸秀夫 著
「忠臣蔵の四季」、小村雪岱の
絵を表紙に使っており
とても素敵な装丁です。
様々観点から忠臣蔵を
考察してるマニア向けのような
本ですね。
この中で、忠臣蔵の
外伝もの(松浦の太鼓)などの
芝居が生まれた背景が書かれており、
大序から十一段目までに加え
各段ごとの「大意の裏」を見立て
新作を書き下ろし
都合二十二段(二十二幕にした)。
「仮名手本」を手本に綴った裏張りなので
「四十七手本裏張」というタイトルが付けられた。
とあってハッとしました。
もしかして
1973年
永井荷風の「四畳半襖の下張り」が
神代辰巳監督で
日活ロマンポルノで映像化した際
「四畳半襖の裏張り」
というタイトルになったのは
荷風の「大意の裏」って意味だったのでしょうか。
だったら素敵ですね。
私は
「四畳半」
「襖」
「裏張り」
それぞれだとどうということもない
単語が合わさってなんとなく
淫靡になるので絶妙なタイトルだなと
思っていたのですが
古典芸能から来てるかと思うと
そこを踏まえて作品を観たくなります。
DJ KAZURU
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