毎年恒例となったキューバ音楽の 2009 年ベストの発表です。
TCC FUKUDA の独断によるランキングですが、
楽しんでもらえれば嬉しいです。
それでは、Son部門から。
2009年でよかったのは、Enrique AlvarezとCaribe Girls。
Enrique Alvarezは、伝統と新しさを兼ねそえた素晴らしい
演奏で、キューバの基幹音楽であるソンはまだ発展している
ことを示していました。本作は彼のベストでしょう。
Caribe Girlsは、名ディレクターであるホアキン・ベタンコーが
手がけ、ライターにはラサロ・バルデス、チャランガのオスマニー、
マノリートのリカルド・アマライ、パチート・アロンソのクリスティアン、
そしてファン・フォルメルという布陣が参加したもの。
キューバ音楽の素晴らしさをじっくり味わえる充実作です。
続いては、Fiebre Latina。
キューバ音楽にはボレロというジャンルがありますが、近年
ティンバやレゲトンに押され、演奏するバンドが少なくなって
います。このFiebre Latinaはボレロの味わいにサルサの
リズムをつけたサウンドが特徴。
1990年代初期のキューバン・サルサを彷彿させますが、
今ではかえって新鮮。楽曲も粒ぞろいです。
そして、作曲家Jose Valladares。
カンタンテに、フェリックス・バロイ、ペドリート・カルボ、
ぺピートなどが参加したもの。
これもよいアルバムでした。
Jelengueもよい出来でした。
このバンドはトラディショナル・ソンの進化系。
ホーベネスが分解してしまった現在、貴重な存在です。
夏の海辺で聴いたら最高な1品です。
その他、El Nene、Aragon、Vocallt、Yumuriなども
なかなか充実していて、
ソンはまだ健在であることを示した1年でした。
(福田カズノブ)
新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしく。
私の方も、チャランガ・ラティーナ、グルーポ・ヘレンゲ、
カリベ・ガールズは動画集に取り上げ、よく視聴しました。
それから、もしいきさつなどわかればお教えほしいことが。
カリベ・ガールズのライブ動画のAichaのことで、
なぜ、アルジェリアのライ・ミュージックの重鎮である
シェブ・ハレドの大ヒット曲を取り上げていたのか、です。
キューバからの音楽の里帰り等の影響はアフリカの
中部や西部の各国ならわかるのですが、いやあ何とも
キューバとアルジェリアとは結び付かなくて、いまも
不思議な感覚を覚えて聴いている次第だからですが。
ボンさん、おめでとうございます。
カリベ・ガールズの件、さすがボンさん
するどいところに着目されていますね。
いきさつ等、まったくわかりませんが、
想像するに、アルジェリアはアフリカといっても
地中海沿岸でモロッコのとなり。
モロッコには、オマール・ソーサが住んでいたり、
キューバのバンドがホテルで演奏したりするところなので
そんな関係から、当地のヒット曲を取り上げたのかも
しれません。
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