
FILM座の企画へ。

35ミリフィルム上映での
「フィッツカラルド」@秋葉原udx。

すごかった…凄いものを見ました。

開演前に主催者が

リマスターで消されるのは
フィルムのアラだけではない

と仰ってましたが
主張の通り、綺麗な修復画面で
観るのとは全く違う映像だった。

これは興奮するね。

もう何年もリマスターで綺麗になった
昔の映画ばかりをありがたく見てたけど
今回のヘルツォーク作品で
これが本来の映画の味わいか、と。

最近の映画は表面がツルツルしてて
ライティングも画一的。
綺麗ではあるのだけど
非常に目が疲れる。

それはフィルムじゃないからなんですね。

冒頭から
ただならぬ映像を観ていることがわかり
画面の奥行きに集中度ぐっと上がる。

この作品は
フジテレビのミッドナイトアートシアターで
観て以来かな。

30年ぶりに観たと思うけど
リマスターのDVDで観たら
同じ30年ぶりでも
まったく印象が異なったでしょう。

157分まったくだれなかった。

貴重な映画体験。

忘れてた感覚が蘇ってきたよ。

この監督の作品が好きというのもあるんだけど
観てる間めっちゃわくわくした。

35ミリフィルムの威力。

会場もフィルム周りのものが展示され
当時のパンフレット
新聞での映画評、などを手に取ることもでき
実に愛ある企画。

ヘルツォークの映像は改めてすごい
そして私はクラウス・キンスキーが大好き。

「フィッツカラルド」は名作なんだけど
どんな映画かを説明するのが
とても難しい。

己が最高に素晴らしいと思っている
芸術をみんなにも知ってもらいたい男の話。
と言うことも出来るんだけど
本企画もそんな感じなのかも。

FILM座ありがとう!

二回目のイベントということですが
1回目はカサヴェテスだったらしい。

はっきりいって、そのチョイスでは
今回同様
集客は厳しかったでしょう、けれど
ものすごく意義はある。
そして観客も
真剣に観に来てる感じの人が多く
鑑賞中の雑音もなく快適。

記憶に残る映画鑑賞でした。

DJ KAZURU
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