それでは2009年のベストアルバムの発表です。
NO.1はAlexander Abreu Havana D Primeraです。
新人にして超ベテラン、1990年代はじめ、
パウリートのメンバーからスタートしてから20年間、
ティンバのあらゆるセッションに参加している
最強のトランペッターがバンドを立ち上げ、
ディレクトールだけでなく自らリード・ボーカルをとり、
ハバナでライブを始めたのは数年前。
そのデビュー盤は、2000年以降のベスト10に入る
まさに傑作でした。
身震いするほどのグルーヴはティンバ全盛期以来のもの。
NY、プエルトリコ、コロンビア、ベネズエラ、ドミニカ、
どこにもない、
キューバ音楽だけがもつサウンドがここにあります。
文句なくNO.1。
第2位は王者Los Van Van。
重厚でバイラブレなサウンドは彼らだけのもの。
期待されて,、それ以上のもので答えていくことは、
並大抵のことではありませんが、
ロス・バンバンはトップバンドというに相応しい
作品を出し続けている稀有な存在といえるでしょう。
Alain Danielは、アルバムとしては2作目。
一時、各バンドからカンタンテが次々と独立してバンドを
立ち上げましたが、そのほとんどがUSに亡命したり、
CDリリースがぷっつりと途絶えてしまっている中、
このアライン・ダニエルはパウリートと共にキューバ国内で
人気を保っています。
マノリン寄りのサウンドをバックにボーカルが冴えわたる
快作といえる出来です。
Chispaは、2000年デビュー組のティンバ・バンドの中で、
いまやクラシックといえるそのサウンドを守り続けている存在。
今作はなんと3作目。粒ぞろいの楽曲ばかりで充実の1枚です。
Charanga Habaneraは、ティンバからレゲトンまでを
射程圏内におきストリート感を維持し続けています。
彼らのベストからするとかなり落ちますが、他のバンドと
比べると流石にAクラス音。
Yukien Oviedoのデビュー作。
すっかりクバトン中心のアーティストになっていますが、
そこはチャランガ・アバネーラ出身らしく、数曲ティンバを
演奏していて、それが強烈。
2009年は、Cubanito20.02、Eddy-Kも新作をリリースして
依然クバトンには勢いがあります。
2009年はこれらの6作に、ソンからEnrique Alvarez、
Caribe Girls、Fiebre Latinaの3枚。
海外ティンバからHavanaNRGを入れて、ベスト10に
したいと思いますが、皆さんはいかがだったでしょうか。
(福田カズノブ)
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