髙田郁「想い雲」
江戸の料理人情小説
シリーズ3出ました。
時代小説を
こんなに楽しく読むのは初めてですが
近所のグルメ美青年も「愛読中」と言っていたので
ハマっている人、多いのかもですね。
ガス設備も無けりゃ冷蔵庫も無い時代の
調理って大変だなあとつくづく思います。
私はとにかく熱いものは熱く、
温度重視の食卓が好きなので、保温や冷蔵が
儘ならないのはツライ。
この小説の主人公・澪のいいところは
常に自分の食経験に基づいた新しい料理を
お客様にどんどん提案していくところ。
調理法の固定観念にも捉われません。
現代のレストランでも客任せというか
どんなもの食べたいか仰ってください、意に沿うように
致します的なスタンスの店はあるわけですが
自分のイメージできる範疇の自分が食べたいものなんて
自宅で作ればいいわけで、私は
こっちが思いもつかないものを出してくれる
澪さんのやり方がとても好きです。
この時代に生まれていたら通ったね、と
言いたいところではありますが、女性が
飲食店の暖簾をひとりでくぐることは
大変困難だったらしいのでそれは難しいか。
(DJ KAZURU)
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