貴志祐介といえば「黒い家」!
みかん箱に無造作に入れられた
切断後の腕。
四白眼で迫ってくる犯人。
あれ、怖かったなー。
「悪の教典」はまた別の作風になっておりますが
特に後半のたたみかけるように
狂気爆発してゆくさまは頁を捲る手が
止まらなくなります。
殺害方法とかの
着想的には「遊戯としての殺人」をする
人物が登場する、江戸川乱歩の
「赤い部屋」に近いものが。
身勝手な全能感に支配された
主人公が最後の大量殺戮に至るきっかけは
ちょっとしたほころび。
殺人ではないにしても
僅かな破綻が大きな墓穴につながると
いうことは、なんというか
自分の身にもけして無関係では
ない気がしてぞっと致します。
(DJ KAZURU)
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