Released 2010
BIS 803
1. Palabras
2. Camina
3. Tomalo Todo
4. Hazme Caso
5. Mi Filosofia
6. Lo Tomas o Lo Dejas
7. Nada Despues
8. La Noche
9. Santiago de Cuba
10. Pidele
11. Te Invito a Cuba
12. Donde Estabas?
13. Llanto de Luna
マノリートの2010年新作は、大ヒット曲は含んでないものの
全体として完成度が高く、素晴らしい内容となっていました。
この作品に至るまで、マノリート・シモネーは、
何年かいろいろ考え悩んでいたのでしょう。
「Locos por mi Habana」 のスマッシュ・ヒットのおかげで
キューバのトップ・バンドになったのは良いのですが、
ヒット曲を出し続けなくてはならない使命を背負ってしまったこと。
また、メイン・カンタンテであったエル・インディオが抜け
リカルド・アマライ頼みとなって層が薄くなってしまったボーカル陣。
作曲ではポップ指向が強くなって、マノリート・シモネーの魅力
であるソン・テイストが弱くなっていること、など。
今作では様々な試みが、
それらを払拭したかのように成功しています。
まずヒット曲だのみではなく聴き応えのある楽曲が全曲に近いこと。
前作では 「 Popurrit 」 といった過去のヒット・メドレーをいれていて、
明らかに後ろ向きでした。
そして5曲目では、何とパウロFG のゲスト出演。
メイン・ボーカルがリカルド・アマライだけという弱点を、
驚きのウルトラCでくつがえしました。この試みは、
マノリート、パウロ双方にとって相乗効果になっています。
そして、全体としてソン・テイストが強くなっていること。
ソンからスタートし、ティンバを経て、ポップス調を通過し、
マノリートはその全てのエッセンスを含んだソンに
到達したかのようです。
それを表すかのように、よく聴くとパーカッションの音が
ドラムス重視からコンガ重視に変わっているのがわかります。
今年はじめに、ジャズ・アルバムを発表し、
全てのしがらみを払拭したマノリート・シモネーは
ようやく自分らしい音に回帰しはじめたのです。
そんなアルバムなのだというのが私の感想。
皆さんはいかがでしょうか。
(福田 カズノブ)
マノリートの原点回帰、というようなこのアルバム、
わたしもとても気に入っています。
ほんとうに聴き応えがありますよね。
発売後すぐに聴きたくてiTunesでダウンロード購入したんですが、
ボーナストラックとして「Quien Te Mandó」が入っていましたよ。
クバニータさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
そのボーナス・トラックは、
コンピにあって聴いています。
アルバムには、正式に入らなかったんですね。
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