キューバ国内バンドの2010年ベストを発表します。
第7位は、Hector Daniel y la Constelacion。
ハバナでライブ活動をしている中堅バンドの初アルバムです。
いたんですねえこういう普通のティンバ・バンドがまだ。
2000年頃には星の数ほどあったタイプの音です。
ライブで要求されるのでしょう、メレンゲ、ポップなんでも
演奏しています。
こういうライブを続けているB級のバンドのリリースこそが
ティンバ・シーンの活性化、復活に繋がるのです。
2010年の新人賞です。
第8位は、Reina Guajira。
キューバの農民ソング、グアヒーラの女王セリーナ・ゴンザレスの
作品をユムリ、エル・ネネ、エル・インディオ等が歌う企画もの。
レゲトンばかりではなく、キューバ音楽の素晴らしい原点にも
新しい息吹を注入しています。
楽曲がいいのはもちろんですが、演奏、歌も素晴らしく、
非ティンバでは2010年の隠れベスト。
第9位は、Jose Luis Cortesのソロ。
NGの新譜ではなくソロ?と思ったら、内容はなんとソン。
イラケレ時代には、アルセニオの曲を演奏していたはずですが、
ここにきてソンなのは意外でした。
聴いてみると、現在のNGラ・バンダの音そのもの。
いまはバンドが小編成なので、ティンバよりもしっくりくる感じです。
バンバンのジェニーが気持ちよく歌っているのも聴きどころ。
第10位は、Son del INDIO。
マノリート・イ・ス・トラブーコから惜しまれつつ脱退した
エル・インディオ、自身のバンドを率いてのデビュー作です。
マノリート色はあまり強くなく、ど真ん中のソンを重厚に演奏した
作品に仕上がっています。このままいけば、エル・ネネと共に
これからのソンを引っ張って行けそうです。
(福田カズノブ)
Add A Comment