キューバ国内バンドの2010年ベスト第3位から第6位の発表です。
第3位は,前作でキューバのトップに躍り出た
Maykel Blanco y su Salsa Mayor。
前作越えにはなりませんでしたが、クオリティの高さは維持。
バンドグルーヴ溢れる演奏は素晴らしく、ライブは
相当強力そうです。
現在、間違いなくキューバ音楽、新世代のエースでしょう。
第4位は、Lazarito Valdes y Bamboleo。
村上龍氏の招聘で今年も来日しましたが、話題はジュリエンに
集中してしまった感のあるバンボレオ。秋に発表されたアルバムは
ライブとは異なりなかなか充実した内容でした。
3曲目のミディアムや5曲目などは、バンボレオがAクラスだと
いうことを証明しているナンバーでしょう。
ライブよりアルバムのほうが良いのはキューバのバンドでは
珍しい現象ですが、年々メンバーが少なくなっていて、
今やラサロ・バルデスとボーカリスト、あとはツアー・メンバーかという
状況ではしかたのないこと。アルバムは良いのに残念です。
第6位は、Adalberto Alvarez y su Sonの新譜。
今作は1990年代にやや回帰した内容で充実作といってよい出来。
でも、個人的には物足りなさが残ります。
アダルベルト・アルバレスは、ティンブロンがボーカル
だったソン・カトルセ時代、フェリックス・バロイがボーカルだった
初期イ・ス・ソン時代、そしてアラミス・ガリンド時代がよかったので
アラミス・ガリンド以降の採点は、ファンだけに厳しくしてしまうのです。
思い切って実力あるソロ・ボーカリストをコンバートしてはどうかと
思います。アラミスガリンドやバレンティンの復帰やアンヘルボンネの
加入、元チャランガ・アバネーラのボーカリストの加入のサプライズなど
思いきったことを期待してしまいます。
第7位は、Elio Reve y su Charangon。
こちらも大御所の新譜。渋い充実作です。
ミディアム・スローのソンが良く、疾走するチャングイも健在です。
グルーヴが素晴らしいのは、現在バンドがよい状態である証拠。
不滅のキューバン・グルーヴがここには脈々と生き続けています。
(福田カズノブ)
カズノブさんへ
私も アラミス ガリンド 在籍当時の アダルベルト が 好きですね。
ちょっと 今の アダルベルト のCDはマンネリ観 が強いですね。
バンボレオも いろいろな 試みをする がっかりさせない 素晴らしいグループだと 思いますが、
個人的には ハイラの魅力が 突出しているように
見えますね。
あまり昔のほうがよかったとは、
言いたくないのです。
音楽は常に変化、進化
していかなくてはならないから。
でも、なかなか進化しているつもりで、
退行しているバンドが多いのが現実。
がんばってほしいという気持ちで
応援し続けています。
カズノブさんへ
コメントを どうも有難う御座います。
少し フオローさせて いただきますと、(笑)
アダルベルト の CD「カシ-ノで 踊る」=
パラ バイラール デ カシ-ノ =スペイン語
は好きで 今でも 聴いております。
軽快で、ソンの 軸は はずさず、
なんというか、その当時の 空気を
感じさせてくれます。
いまキューバのトップバンドの変遷を
顧みるコラムをアップ中です。
そちらもぜひ。
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