団鬼六先生
鬼籍に入られました・・・時代が
ひとつ終わったという気持ち。
官能小説というジャンルの
作家というより、団鬼六が
もうジャンルのひとつだと思っていました。
嗚呼「花と蛇」! 静子夫人!
先だって、第1回団鬼六賞の本
「花祀り」 花房観音著 を
読んだばかりでした。
いつの間にか
このような賞ができていたのです。
京都の和菓子職人を中心にして
それを取り巻くアッパークラスの人々が
抱える、常人には
理解しかねる性癖を描くという
設定がいいのでぐいぐいと
引き込まれます。が、
団先生と並べてはとても語れない・・・。
官能小説というと
内容の過激さが重んじられるのでしょうが
文章そのものが美しいことが
やはり肝要かと存じます。
言葉のフェティシズムとストーリーの
巧みさでどんどんエンジンかかっていくような
わくわく感が「花と蛇」なんかには
確かにありました。
(DJ KAZURU)
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