桐野夏生「東京島」
話題の一冊。そして私の大好きな作家さん。
いわゆる漂流ものです。
これを読むに当たって、漂流ものといえば、の
「蠅の王」を再読致しました(夢野久作の「瓶詰の地獄」
も兄妹が無人島に流れ着く話でしたね、けっこう
このシチュエーションの小説ありますね)。
人間とは何より恐ろしい生き物であることを
私達は知っているはずですけれど、どちらも
まざまざとそれを見せつける、強烈な小説。
ただ、日本語の力っていうんですかね、やはり
「東京島」のインパクトはすごいですよ。
しかし、実際にこんなことあったら大変です。
もしひ弱な私が「東京島」に流れ着いたとしたら
5日くらいで息絶えると思われます。
「東京島」に
似合う音楽を考えるのははちょっと難しいな。
前半だったら 「火刑台のジャンヌ・ダルク」とか??
あの出だしはイメージかも知れません。
それにしても結末には驚きました。
キヨコ逞し過ぎ。
(DJ KAZURU)
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