高峰秀子の出演映画をたくさん見たので
著作も購入してみたのですが
粋な文章に驚かされました。
ご本人曰く
子役で忙しかったので小学校も
碌に出ていないそうですが
機知に富んだ文章、見事でございます。
生活の中での
愛用品をめぐる話には
現物の写真も添えられており
うわー、こんな素敵な
あしらいの中に私も住んでみたい、と
思わせれますが
同じものが欲しくなるような紹介の
仕方ではなく、その生き様やもの選びの
方法に憧れる感じ。
「趣味人」でも「エッセイスト」でもなく
女優、それもスター女優だった方が
こうした文章を残されているなんて
それ自体が美しいことです。また
結構辛口の文章もあり
「女が身ぎれいに生きるということは
むつかしいものですね」で
くくられる某女優のエピソードなど
笑ってしまいました。
あっさりと、美しい。
そんなふうになれたのなら
本当にいい。
高峰秀子著「コットンが好き」
(DJ KAZURU)
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