「根津権現裏」
西村賢太氏が「自称後継者」に
なっている藤澤清造の本ですが
なるほど、これを読んで
西村氏のルーツを
理解することが出来ました。
購入先はもちろん
根津にほど近い、「往来堂書店」。
さすが、めちゃくちゃ積んでありました。
そして、まさに
「根津権現裏」の蕎麦屋で食す
その名も「権現そば」。
がんもの上にかまぼこが
乗っているのですが、それが
鳥居の形。
かわいらしいご当地名物かと。
「根津権現裏」にはこの付近をはじめ
私が普段生息している
本郷や小石川界隈を中心に描かれてますので
読んでいると
すべて、どこかがわかるという。。。
それにしても
「金が欲しい。金が欲しい」って
いっぱい書いてある悲壮な小説なんですが
一方でくだらない話を
友人としていたり、女のことでからかってみたり
随所に可笑しみがあって
くすっと笑ってしまうというのが
西村賢太氏も継承している部分です。
西村氏の小説もいっつも
女を言葉汚く罵倒してますし、実際に
そういった言葉を投げられたなら
飛び蹴りすると思うのですが
文字でおっていると、大笑いしそうになるんですよ
不思議なものです。
(DJ KAZURU)
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