ヴァントーズ、ベカスといった大阪の名店で
修行されたという吉田シェフがおひとりでされている
カウンターフレンチ「Y’s」を初訪問してまいりました。
オープンしてまだ1年も経たないと思います。

普通に考えても料理してサービスして電話もとってというのは
すごく大変だと思うのですけど、ここのシェフはパンも
自家製、ハムまで作ってる。。。大阪にはレベルの高い
パン屋がいくらでもあるのだからどこかと契約すればよろしいのに
と、思うのは素人考えなのでしょうか。

突き出し

手前のハムは豚のゼラチン質だけで
固めてあるのですが、めっちゃ美味しい。
シーズンの泉州茄子を添えて。

パンは何度も言うけどバゲットでいい。同じく一人で
切り盛りしている西早稲田ピジョンの廣瀬シェフ（ひとりでやっている
店の中では彼は最もすごいと思う）もフォカッチャタイプの
パンを手作りしているんですよねー、最近の流行？

前菜盛（タコとクスクスの和え物、玉葱のキッシュ、スモークサーモン等々）

テリーヌはしっかりしておりました。
中心部のレア感がよろしいサーモンも美味。

鴨とブーダンノアール

なんか大変そうだから「二人分盛り合わせでいいですよ」
って言ったらこんなになって出てきました。

お若いのですから、多少奇抜なことをするかと想像していたわけですが
オーソドックスな料理でしたね。美味しいには違いなくても。

デセールはクレームブリュレと桃のコンポート。

エスプレッソがないのは不満でした。
ワインリストも悲惨、シェフの興味はワインには無いようです。

でも大丈夫です、私はレ・パゴ・ド・コスを持参したのです。

ヴィンテージ1994。
わざわざ大阪まで持って行って正解。

それにしても、益々ビストロ大国となってきた大阪。
今は、ベカスやトルトゥーガといった草分け的店で修行した人たちの
独立ラッシュです。

師匠を凌駕するお弟子さんのレストランが出てきたら
楽しいですけど、今のところ「そううまくはいかない」感じでしょうか。

＊大阪では音についてもご教示いただいてきました。
本来このあたりの話題をお届けすべきとは思いますが、次回のＤＪイベントで
収穫をお見せできればと思います。

(DJ KAZURU)