樋口毅宏著
「さらば雑司ヶ谷」拝読。
やたら評判なので買ってみました。
文学ではないけれど
こういうスピードで読める
悪漢小説っていうの?
あってもいいよね。
帯にあるように
タランティーノ的な
バイオレンスと馬鹿馬鹿しさ、そして
引用にあふれています。
ぐっとディープな
「池袋ウエストゲートパーク」みたいな
ストーリーですが実在する店を
彷彿とさせるパン屋(赤丸ベーカリーの
ラスク!)の記述もあるし
数年前
雑司ヶ谷で起きた
ゲリラ豪雨による事故などを
めぐる謎解きがあるので
現実とフィクションが入り乱れて
ハラハラ。
雑司ヶ谷の権力をめぐる
抗争の合間合間に
ポップカルチャー論めいたものが
はさまれるのですが
中でも
「タモリによる小沢健二論」
が
目からうろこの秀逸さで、しかも
これは本当に
タモリ氏が語ったことらしい・・・。
そんなふうに歌詞をきいていたんだね! っていう
もう尊敬ですね。
・・・
今月25日はDJイヴェントです。
新作いっぱい、そして
フロアのグルーヴ具合に
ご期待ください。
詳細はフライヤーのページでご確認を
よろしくお願い申し上げます。
(DJ KAZURU)
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