新潮の名物企画「日記リレー」拝読。
今年は
震災があったことで、どうしても
そこは避けられない共通の話題となったよう。

考えは多種多様で
いいのですが、ご自分の参加された
東北のフェスで感涙している
音楽家がいう

「原発事故の
こんなひどい状態の中でも、
それでも僕らに必要なのは
前を向いて生きていく力なのだ」

なる真摯には違いない発言よりも

作家・高村薫氏の

「原発事故で
放射能を浴びても、人はとにかく
生きてゆかなければならないのだ、という
奇妙な前向きさと
精神論の蔓延。
（中略）原発は
事故を起こしたら
終わりだという厳粛な事実が
覆い隠されている、この
救いがたさ」

という
冷静なご意見が貴重に感じます。

あと
震災関連ではないですが
よしもとばなな嬢がイタリア訪問の際に
感じ取った「クラス」の話が面白かった。

イタリアでは服装を見れば
その人の階層と人生観が明快にわかる仕組み
である、という話で
だそうで、なるほどー、であります。

自分のこともしっかり
わかっているのがこの作家のいいところで
「私の場合はヒッピーよりの小金持ち、
場馴れはしている、アートに関してはプロ」
だそうです。

「見た目でそこまで主張して
初めて言葉を交わすことができるシステム」

ってなかなか有効そうだ。日本では
一部の場でしか
生かされないやり方だけど。

(DJ KAZURU)