「観光」
ラッタウット・ラープチャルーンサップ著
カズオ・イシグロ以来
英語で作品を発表するアジア系の
小説家が注目だそうで
これはタイの若手作家の短編集。
リゾラバって言葉が
日本でも流行ったけれど
タイの地元民と短期間滞在の
「ガイジン」との関係は
何もタイだけに非ず、共感できる部分も。
テーマはともかく
若者がブルー・ブラックの
闇夜とネオンの合間を縫って
疾走するようなイメージの、例えば
レオス・カラックスの
「汚れた血」みたいな
イメージがする短編
「カフェ・ラブリーで」が
わたくしには好みでありました。
この世界はとても広くて
どきどきするものを
垣間見せてくれる知らない作家が
まだまだいっぱいいるのだな、きっと。
(DJ KAZURU)
Add A Comment