リチャード・ボナ@コットンクラブ
今回ボックスシートを
リザーヴしてみたけど、快適。
昔
「トロピカルアンダーグラウン」ドっていう
イヴェントをやっていたときは
ボナを回したりもしていたわけですが
ライヴに参戦するのは初めて。もちろん
ずーっと好きでしたし
前回の来日を見た
友人も絶賛でしたので、素晴らしいだろうとは
思ってましたけど、演奏の
クオリティの高さには驚きました。
空席も目立つ状況で、本人が
やる気満々になるような雰囲気では
なく、実際いつもの調子で
演奏しただけなのでしょうが、それでも凄かった。
今回キューバ人の
ミュージシャンを主に起用していまして
音楽もキューバ音楽に聞こえるものが
多かったですが、キューバ人が
寄り集まっただけでは絶対にできない演奏を
ボナは創ってくれました。
彼の体内には
心臓のビートのほかにもいろいろな
ビートが秘められていて、ベースを通じて
ただ其処に抱えているものを
披露してくれているだけ、とでもいうように
自然であたたか。複雑なことを
しているようで、奇を衒ったところがありません。しかも
色気がある!
歌もまったくストレスのない
気負いのない歌唱で心奪われる・・・彼は
音楽をやるために生まれてきた人なんですね。
ボナは
泥臭いアフリカのイメージとは裏腹に
非常に洗練されているので、ジャンルを
決めることが難しく(ざっくりフュージョンというのも
なんだかなあ)、それゆえ
日本においても大勢が押し掛けるような
ライヴにはなりにくいのかもしれませんが
少なくとも私にとっては
実に立派で心地の良い音楽でありました。
(DJ KAZURU)
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