和歌山の「みかん」や「橙(だいだい)」のジャム。
蜂蜜に近いような
感触もありますが、特に橙は
いい苦みのある味わい。ブランド名が
gyutto orange jam !
hitohushi という
日本の職人さんや作家さんの
こだわり雑貨のお店で買い求めました。
・・・
6月の「新潮」は
川上未映子の短編と
松浦理英子の新作「奇貨」を
目当てに買ったのです
が、戌井昭人という
劇作家の
「ひっ」
という作品が
めちゃくちゃ良かったです。
チンピラから売れっ子作曲家に
転身した叔父と
社会人になったもののうだうだと
酒を飲んでは失敗し
海外放浪などで
自堕落に生きている甥の
奇妙な絆を描いているのですが
とーっても「文学」でした。
「テキトーに生きろ」という
叔父も、言われている甥も
飄々としているように見え
描かれている世界観は
ちーっとも軽くなどなく、ぶわっと
さまざまなことを訴えかけられた感じ。
このところ「新潮は」
宮本輝の大阪福島区(一時、わたくしも
居住していました)を舞台にした連載はあるし
村田喜代子の遊郭もの連作短編も
色彩豊かな情緒で楽しませてくれるし
かなりいい。
「おれの言ってたのは
そういうテキトーじゃねえよ。生きるための
テキトーさだよ。
お前のは、テキトーが死んでる」
(DJ KAZURU)
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