ミナ・ペルホネン バージョンに変身した
集英社文庫シリーズ。
美しい・・・なぜ
ミナのテキスタイルって飽きないのでしょう。
ずっと眺めていたいような奥行き。
久しぶりに
小池真理子嬢の短編集。
「夜の寝覚め」
は、中年を過ぎた
男女の恋愛をどれも扱っています。
それゆえに
秘密にせざるを得ない恋愛。
生命の終わりを
意識せざるを得ない恋愛。
解説に吉田修一氏が
「水滴」を表現していますが
とにかく「しっとり」と
しているのだよね。
年を重ねて
経験豊かになることで
何かに前ほど夢中になれなくなったり
気持ちを波立たせることがなくなることを
「枯れる」とかっていうならば
小池真理子の世界は
何歳になってもまったく枯れない人たちの世界。
子供の儘なわけではなく
ものすごく大人の分別を理性を備えているのに
恋に対して
恥じらう間もない瑞々しさで生きている。
(DJ KAZURU)
Add A Comment