柏水堂のシャンデリア
レトロな店内。
神保町で本狩りのあとに休憩するにはぴったり。
酸味の強い「ルージュ」。
チェリーのキルシュ漬けタルト。
そして、トリオ・シュー。名物です。
近頃「立派なお菓子」があまりに増えてしまっているので
こういったレトロ系に反動でいってしまいます。
この歴史ある店にはかの向田邦子女史もお通いになられたとか。
80年代に制作された女史の「父の詫び状」というドラマ。
昭和15年を舞台にしたものですが、先日初めて見ました。
戦前のホームドラマなので
お父さんのおかずが一品多かった時代の話です。
それはもうグッとくる言い回しのオン・パレードで
さすが向田邦子女史。
中でも好きなのは
朝、忘れていた宿題を慌てて片付けている小学生の長男を
厳しく叱り飛ばす父。
半ベソをかく孫に、同居の祖母が
「だからおばあちゃん言ったろう。’明日ありと思う心の仇桜’ってね」
って言うところですかね。
こういう言葉が普通に交わされていた日本の家庭って素敵、と思ってしまいました。
柏水堂のマダムだったら今でも言いそうですけど
私も使いたいです。
(DJ KAZURU)
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