金井美恵子氏が
雑誌「ミセス」で書いたエッセイを
中心に近年の雑記をまとめたもの。
自分の仕事と審美眼に
自信を持っている人ならではの
心地よい辛辣さに満ちていて
何かと笑えるエッセイ集。
60年代の誌面とともに
語られる当時のミセス。
これが
驚愕の面白さ!
金井氏が当時のミセスたちを
斬っていくさまもいいのですが
そもそも、60年代の日本女性の
リアルを知ることが楽しい。
「ミセスと呼ばれる女性が
結婚された方ばかりでなく
三十歳を過ぎた方、も含まれていて(中略)
しかし、もちろん前提されている読者像は
家族や夫の
≪お帰りを待つひととき≫に
≪シンプルでなにげないお買いもの着≫
を着て
≪その人となりを匂わせるゆきとどいた
神経が必要≫で
あることを提唱される、今や
幻想的存在であるミセスと呼ばれる
女性たちで
あることは言うまでもない」
四十歳過ぎても
「女子」
であることをはばからない
現在のミセス層とは大違いですが
かなりきちんとした装いで
過ごすことが基本というのは
当時の服が自分で縫うにしても
洋裁店に頼むにしても
基本「お仕立て」であったことが
関係したのかもしれません。
他にも
澁澤龍彦が「幼児化」と名付けた
ミニスカートの流行について、や
「おフランス」について、など
思わず笑ってしまう
ミセス文化論がいっぱい。
・・・
27日の土曜の夜は
どうぞ、timcubaのイヴェントへ
お出かけくださいませ。
最近の曲は当然ですが
昔よく使用していた曲なども
改めてミックスしてお出しします。
(DJ KAZURU)
Add A Comment