新年おめでとうございます。
本年もティンクーバをよろしくお願い致します。
それでは毎年恒例、DJ FUKUDAによる
キューバ音楽の2012年ベストの発表です。
まず第10位は、年末に発表となった企画物
Cubana All Stars「A Dream Come True」。
4人のキューバを代表するアレンジャー
Joaquin Betancourt、Alain Perez、
Juan Manuel Ceruto、Chucho Valdesが
アダルベルトやバンバンなどのスタンダード・キューバンを
現代風にアレンジし、それを最強なミュージシャンが演奏。
そこに豪華なボーカリストたちが入れ替わり歌うというもの。
せーので作った企画仕事的で
音楽的な新しさは全くありませんが、
演奏クオリティの高さは群を抜いています。
第9位は、Cuba Canta a Nino Bravo。
スペインの歌手NINO BRAVOのヒット曲を
チャランガ・アバネーラ、マノリート・イ・ス・トラブーコ、
アスーカル・ネグラなどがカバーした楽曲集。
ディレクションはアスーカル・ネグラのリモンタが
担当していて、地味ながらしっかりとした内容の一枚。
第8位は、Mayimbe y Barbaro Fines
「De La Habana a Peru」
チャランガ・フォレベル、アライン・ダニエル、
サルサ・マジョールのキーボードを務めていた
Barbaro Finesがペルーで結成したバンドの
2004年から2011年に至る楽曲を集めた本邦デビュー作。
アルバム化されることが少ないB級バンドを聴くことができる
新レーベル「Cuba Music Records」はいまや貴重な存在。
ビックネームばかりではなく、
こういうバンドが成長していかないとシーンは広がりません。
第7位は、Leo「Todo de Mi」。
チャランガ・アバネーラやクリマックスの
ボーカリストのソロ・デビュー作。
Gardi以降久々となるキューバ産ポップ・サルサです。
アレンジはクリマックスのキーボード奏者Yusef Diaz。
サルサ・ナンバーが少なく残念ですが、
爽やかな声は魅力があります。期待の若手新人!
第6位は、Bamboleo「Todo Lo Que Soy」。
タニア脱退後2年ぶりのアルバム。
女性ボーカルはタニアほどこってりしていませんが、
他はなにも変わらずの
バンボレオ・サウンドが展開しています。
アスーカル・ネグラとボーカル編成が同じなので
どちらかが男性オンリーになるとより新鮮なのではと
感じていますがどうでしょうか。
以上10位から6位まで。企画もの2作、新人2作、
ビックネーム1作が入りました。
(DJ FUKUDA)
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